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旨辛!激辛!「おきなわの島唐辛子」「南部唐辛子(赤)」「南部唐辛子(青)」3種類の違い~種類、形、色、味まで徹底解説~
コラム | 2021.04.11
唐辛子といえば、辛い、赤い、というイメージが強いと思います。また、日本で唐辛子というと、鷹の爪を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は唐辛子は多くの品種があり、辛い唐辛子と辛くない唐辛子があり、色も赤だけでなく黄色、緑、オレンジ等と様々です。高知県で世界各国原産の唐辛子を栽培していらっしゃる、カヤファームさんのホームページを見ると、その多様さカラフルさに驚かされます。
今回は、そんな多様な唐辛子の中でも、我々が取り扱っている「島唐辛子(コーレーグース)」と「南部唐辛子」についてご紹介いたします!
沖縄の島唐辛子は、植物学的にはトウガラシ属の「キダチトウガラシ」に分類されます。タバスコソースの原料となる「タバスコ」もキダチトウガラシに属します。果実が小さめで激辛なのが特徴です。
沖縄の島唐辛子が方言名で「コーレーグスー」「コーレーグス」「コーレーグース」などと呼ばれているそうです。これは「高麗胡椒」(コーライゴショー)を沖縄方言の発音で読むと「コーレーグシュー」になったからと言われています。でも私たちが普段、コーレーグースと言っているのは「島とうがらしを泡盛に漬け込んだ調味料」のことです。そしてこのコーレーグースは沖縄そばを食べる時に薬味として欠かせないものです。
「おきなわの粗挽き島唐辛子」に使う島唐辛子です。
とがっている方が上を向いています!実も小さくてとってもカワイイです。実が木に立っているように見えるから「キダチトウガラシ」というのかと思っていたのですが、1年を過ぎると茎が木化するために「木立(キダチ)」トウガラシと呼ばれているのだとか。キダチトウガラシは2年を過ぎると、背の高い灌木状になり、3年を過ぎると木の高さがかなり高くなるそうです。
それに対して、鷹の爪類や、ピーマン、パプリカは、「トウガラシ」という種に属しています。沖縄県の南部エリアの農家さんと就労支援センターの方々と育てている「おきなわの南部唐辛子」もこちらのタイプになります。
とがっている方が下を向いていますね!
手の大きさをみていただけるとわかると思いますが、実も島唐辛子に比べて大きいです。
写真を見て、赤い唐辛子と緑の唐辛子がある…とお気づきになったかと思います。唐辛子やピーマン、パプリカなどは、赤い果実の品種と緑色の果実の品種があるわけではないのです。未熟な状態で収穫されれば緑色、完熟した果実を収穫すれば赤くなります。辛いか辛くないかは品種の違いによるもの。辛い品種のものは香辛料として、辛みの少ない品種のピーマンやパプリカ、シシトウ(獅子唐)などは、野菜として食べている、というわけです。
「南部唐辛子」は赤と青がありますが、同じ品種の唐辛子を青いうちに収穫したものが「南部唐辛子(青)」、赤く完熟したものを収穫すると「南部唐辛子(赤)」に。もちろん、どちらもとっても辛いです!
ちなみに、辛い唐辛子。一番辛い部分はどこだと思いますか?
唐辛子は種の部分が辛いと思われがちですが、唐辛子の果実の中にある“ワタ”の部分が一番辛いそうです。カプサイシンは唐辛子の実の中央部分に種をつけて下がっている“ワタ”(胎座と呼ばれている部分)の細胞でつくられます。実が熟するにつれて、このワタの部分にカプサイシン等が蓄積され、辛さがしだいに増加していきます。種の部分は、ワタの部分のカプサイシンが種子の表面に付着しているため、辛いと感じてしまうのだそうです。
では、「おきなわの粗挽き島唐辛子」「南部唐辛子」3種類の違いを食べて比べてみたいと思います。
中身は島唐辛子の種子を多く含んだ粗挽きの唐辛子です。通常の一味唐辛子のような濃い赤ではなく、朱色がかった赤色です。
瓶を開けてみます。においからもう辛いです…。
ちなみに製造のお手伝いをさせていただくこともあるのですが、私はマスクを2枚重ねにして瓶詰しています。それでも唇がなんとなくヒリヒリします。そして、くしゃみが一度はじまるとしばらく止まりません!マスクを3枚しているスタッフもいます。
少し舐めてみると、辛い!鷹の爪と比べ物にならない、強烈な辛さです。と同時に豊かな香りが口の中に広がります。ただ辛いだけではなく、甘みや旨味もあります。
こちらも種子を多く含んだ粗挽きの唐辛子です。通常の一味唐辛子のような濃い赤色ですね。
瓶を開けてみます。こちらもにおいから既に辛い…。
口に入れた瞬間にカッとした辛さがきます。おきなわの島唐辛子ほど辛くはありませんが、甘さもありません。シャープな辛さといった感じです。
こちらも種子を多く含んだ粗挽きの唐辛子です。色は緑色ですね。
瓶を開けてみます。若く青みがかった唐辛子のにおいがします。
口に入れると、まず獅子唐のような青い香りが立ち、その後にピリっとした辛さがきます。
赤に比べると、野性的で躍動的な辛さです。
【食べ比べの結果】
辛さだけでいうと、おきなわの粗挽き島唐辛子>南部唐辛子(赤)>南部唐辛子(青)という結果になりましたが、それぞれに個性や良さがあることがわかりました。
激辛が好きな方、甘みや旨味のバランスも欲しい方は「おきなわの島唐辛子」、
シャープな辛さが好きな方は「南部唐辛子(赤)」、
若い香りと後からくる辛さを楽しみたい方は「南部唐辛子(青)」
かな、と思います。
ちなみに、国産の「鷹の爪」を辛さ★1として、「おきなわの粗挽き島唐辛子」、「南部唐辛子(赤)」「南部唐辛子(青)」の辛さを比較するとこんな感じです。
鷹の爪:★
南部唐辛子(青):★★
南部唐辛子(赤):★★★
おきなわの粗挽き島唐辛子:★★★★★
参考になりましたでしょうか。ちなみに、私は焼き鳥や刺身なら「おきなわの粗挽き島唐辛子」、ペペロンチーノなら「南部唐辛子(赤)」、カレーにかけるなら「南部唐辛子(青)」が好きです。個人の好みもあると思いますので、自分に合った食べ方、楽しみ方を見つけてみてくださいね!
まとめ
・島唐辛子と南部唐辛子は種類がちがう
・南部唐辛子の赤と青は熟しているか、未熟か、収穫時期の違い
・辛さはおきなわの島唐辛子>南部唐辛子(赤)>南部唐辛子(青)>国産の鷹の爪
・それぞれに個性や良さがある
<今回ご紹介した商品>
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